牛眼

 『イリアス』を読んでいたら、女性の名前の枕詞として、「牛眼の」という言葉が出てきました。牛の眼のように美しい目をしている、というところから来たのだと思いますが、意外な表現です。  聖書の雅歌で、愛する女性に対して男性が、あなたの目は鳩のようだ、と言っているのを思い出しました。  現代の日本語で、牛眼が先天緑内障をいうことを知り、ますます話が広がりました。 にほんブログ村 読書日記

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枕詞

 文学史について学んだときに、『イリアス』は叙事詩であると教わった記憶があります。  いま読んでいる訳は注が充実していますが、その中で、枕詞のようなものが説明されています。「光」の前にくる「ひさかたの」のような決まり文句があるようで、そういうところから詩らしさを感じます。 にほんブログ村 読書日記

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ホメロス『イリアス』

 今日、ホメロスの『イリアス』を読み始めました。  岩波文庫に収録されている松平千秋氏の訳によるものを読んでいます。難解な作品かと思っていたら、訳のおかげか思っていたよりも読みやすいと感じています。それでも、時代背景をまったく知らなかったり、なじみのない名前が多かったり、といったことにより、内容の理解は進みづらい気がします。まずは、ある人とある人が対立しているようだということはわかりました。 …

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『どん底』を読み終えました

 今日、第4幕という最後の幕を読み、『どん底』を読み終えました。  高い理想を持って発言してきた登場人物による、人間はよりよきもののために生きている、解釈して言い換えれば、後の時代の人たちのよりよい生活のために生きている、というような発言が紹介されましたが、そのような考え方に直接的に沿っているように見える生き方は結末で示されていません。  また、聞くのに心地よいことを言われて生活を改めようと…

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人の入り乱れ

 『どん底』の恐らく最後の幕の直前まで読み進めました。  それまでさまざまな方面から展開してきた事柄が一つのところにまとまってきて、そしてぶつかり、人が入り乱れて、それまで味方同士であったはずの人々の間に亀裂が入りもします。人の命に関わるようなことまで起きました。  結末できれいにまとまることに向けて、一度荒れた状態になっているのではないかと思います。 にほんブログ村 読書日記

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静寂

 『どん底』の今日読んだ箇所では、静寂があることがト書きに示されているところが少し間を空けて続いていました。  ドアが音を立てて閉まった後の静寂と、登場人物が静かに立ち去った後の静寂ということで、相互に異なる入り方がそれぞれの静寂に別々の印象を与えるように思います。  舞台で上演されている中で静寂がうまく活用されると、表現に大きな効果がもたらされそうです。 にほんブログ村 読書日記

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真実

 『どん底』の今日読んだ箇所では、登場人物たちが真実や嘘といったことについて話しています。  その中で、ある登場人物は、真実のつらさに圧倒されてしまったようです。この人物にとっての真実は、貧しいことだったり、生活がしづらいことだったり、といった苦しいことが多そうです。真実がそのようなものであるならば、真実に何の意味があるか、というのがこの人物の思いであるようです。 にほんブログ村 読書日記

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夏至

 今日は本とは違う話題にします。  今年も夏至が過ぎ去りました。昼が最も長い日が終わり、これから半年、日に日に昼が短くなっていきます。残念というか寂しい気がします。  にほんブログ村 読書日記

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登場人物たちの唄

 『どん底』の中で、人々のセリフに混じって複数の登場人物が唄(いま読んでいる訳ではこの字が使われています)を歌っています。  歌われているのは、第一幕が始まる前に音符つきで紹介されている唄です。登場人物たちの多くに共通する思いを唄に乗せているということだと考えます。  戯曲らしい表現の手法だと思います。 にほんブログ村 読書日記

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もの柔らかい人

 『どん底』の第一幕を読み終えました。  第一幕の最後で、恵まれない境遇に生まれ育った登場人物が、ある人物のことを父親のような、もの柔らかい人だ、と言っています。それに対して、言われた人は、もまれすぎて柔らかくなったと答えています。そういう人は実際にたくさんいることでしょう。  普段一緒にいる人たちの間に外から来た存在であるこの人物が中心的な役割を担うことになるのかもしれません。 にほんブログ村…

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